エアコン設置業者、まさかココで手抜き工事をするとは・・・
2022年8月1日
エアコン設置・手抜き工事パート１
Panasonic製自動排出型の正しい設置
Panasonic製自動排出型・・・
お分かりになりますか？
プロのお掃除屋さんなら誰もが【唖然】とする光景ですねΣ(￣□￣|||)
なぜなら、外に排出されないといけないホースが室内機内部で接続されていないのですから・・・
流石にこれは、ないですね。
エアコン設置・手抜き工事パート２
配線を雑に延長・・・(;^_^A
ビニールテープを持っていたので補修しておきました。
エアコン設置・手抜き工事パート３
えっ！何をやっているのかですか？
これは、エアコンが洗浄中に落ちてきたんですΣ(￣□￣|||)
原因はこれ。
壁にボードアンカーが打たれていなかったのです。
エアコンを脚立などで固定して、ボードアンカーをホームセンターに買いに走り補強完了！
我々のようなプロによる洗浄中でしたので大事故にはなりませんでしたが、
これが下にベッドがあって寝ている時、下にTVが置いてあったり、子供机があったりしたら…
ゾッとしますね。
はい。無事に設置完了です(''◇'')ゞ
ちなみに２年前に設置したそうですが、業者さんは、連絡不通でした…
エアコン設置・手抜き工事パート４
言わずもがな・・・
べニアがめくれあがってしまっていますね。。。
左の方は、胴縁（下地材）があったのか？多少効いている感じはしましたが
何故こんな5mmべニアで支えれると思ったのでしょうか？？？
エアコン設置・手抜き工事パート５
2020年制ダイキンさんのお掃除ロボ付きエアコン（室内機6.3キロ）
昨年設置したばかりで水が漏れるとの事でご依頼
背板部分の上部が壁から離れているのが分かります
原因は、上部にボードアンカーを打っていない事でエアコン事態が手前に倒れている事です
そのせいで結露水がドレンパンから上手く排出されずドレンパンで溜まった結露水が腐って、
クラゲ（雑菌が大量繁殖すると現れる現象）のような物体に変化し、その物体がドレンホース内で詰まる訳ですね
設置業者は、エアコンの重量を支えるのに下だけでよいと判断したようですが
ダイキンの2020年制お掃除付きエアコンは、奥行き幅が大きくなっており手前に比重がかかる為
上部アンカーもしっかり取り付ける必要があります
というより、軽いエアコンでも地震などがあった場合に落ちる可能性がある為、上下付けるのは常識ですが・・・
エアコン設置・手抜き工事パート６
一見普通に設置あるように見えますね
ブランコ状態・・・
どうせなら後15㎝伸ばして下さい(;^_^A
お分かりになりましたか？
下側はぐらぐらで、
エアコンをネジ４本だけで吊っている状態です
下側がブランコ状態なので下部分もしっかり止めて頂きですが・・・
ちなみに何故この様な施工をしたというと、推測ですがこの壁はコンクリートなので
コンクリート用のアンカーを持っていなかったのだと思います(;^_^A
エアコン設置・手抜き工事パート７
これも言わずもがな
エアコンを横から見たらお辞儀しちゃってますね
背板を確認すると
なんと両サイド上部には、ネジが無い！
真ん中部分は、アンカーボルトが打たれていませんので、当然抜けますね
このエアコンもちょっとした振動で時期に落下の危険性があります
設置して間もないとの事でしたので販売店に連絡した所、無償で再作業に応じてくれました
しぶしぶでしたが( ；∀；)
隠ぺい配管にて・・・
こちらはドレンホースのジョイント部分から水漏れ
調べてみると、ドレンホースが劣化してパックリと割れていました
またこのエアコンは、隠ぺい配管になっていました
隠ぺい配管の場合は、ドレンホースを耐久性がある【断熱ドレン】にしないといけませんが
経費削減でしょうか？
こちらは、通常のドレンホースが使用されていました( ；∀；)
エアコン設置番外編
左抜きのエアコンに右抜き穴を空けてしまったんですね・・・
配管の接続が弱くガスが漏れて、テープが溶けています
緑になっているのは、溶けた銅が銅イオンと水に反応して『緑青』という汚れに変化した為です
こちらは逆に【神業者】さん
このように配線とアースにインシュロックを巻いて角度を付ける事で見栄えがよくなります
こういう気遣いができる業者さんは、神業者さんです！
【神業者】さんパートⅡ
基本的に目藏になる穴は、そのまま放置される事がほとんどですが、
見えない所までこのように埋めてある業者さんは、間違いなく【神業者】さんです(⌒∇⌒)
エアコンを安心して購入・設置するには
近年エアコンの【手抜き工事】が非常に多くなっています
エアコンを購入して安心して設置してもらうには、
信頼できる業者さんにお任せしなくてはいけません
ケース１
量販店などの安売りセールや、ジャパネットたかた、などで購入する際に気を付ける事
量販店やジャパネットたかたなど大手の場合、安売り合戦をしている事が多いです
その安売りの煽りをエアコン設置の下請け業者が受けているのが現状です
近年では、エアコンシーズンになると人手不足で下請け、孫請けと、どんどん質が下がっていっています
しかも、設置費用を叩かれている中で銅（材料）の価格が高騰しています
１・大手は安売り合戦で下請けを叩く
２・下請けは、人手不足で孫請けに仕事を流す
３・孫請けは、素人同然の夏休みだけに来る学生アルバイトレベルが多くなってきている
エアコンの設置をするには、家に穴をあける大作業もあります
一軒一軒の建築や施工方法も違い、様々な経験と知識が必要になる設置作業
それを素人同然の業者さんが無暗に工事を行えば、言わずもがな、ですね
ケース２
ネットで購入する際に気を付ける事
ネットでエアコンを購入することは可能ですが、問題は設置業者を自分で探さないといけないケースが大半な点です
自分で設置業者を探す場合、手当たり次第に連絡し、一番価格の安い業者…
このような業者選定では、後悔する事になるかもしれません
安い業者さんは、安くしないと仕事が取れない業者さんかもしれません
もちろん、安くて腕のいい業者さんも中にはいるでしょうが、作業工賃が安い場合は、
業者として何処かで折り合いをつけます
その折り合いとは、件数を沢山こなさないといけなくなるという事です
どれだけ腕の良い業者さんでも適正料金であれば、本来１日に２件～３件でいい仕事を、
単価が安いと１日に４件５件っと回らないと採算が合わなくなります
そうなれば、きめ細かな丁寧な仕事は、期待出来なくなります
またプロでも１日に沢山の作業を入れる事で、集中力が切れていきミスを誘発します
【エアコンの設置手順】
１・取り外し工事
※別途リサイクル費用
２・100Vから200Vに増設する場合は、コンセント変換、電圧切り替え、補助ブレーカー設置工事
３・設置工事
エアコンの電力は【単独】でないといけないという法律があり、エアコン専用のコンセントが必要になります
それが、ない場合は、設置をお断りされるケースが意外と多いです
設置は出来るけど、電気工事は出来ない、という業者さんも多いですし、
そもそもそのような法律があることすら知らない業者さんもあるぐらいです
よってこれらの工事を１社で行える業者を探した方がよいですが、
これらの作業を全て行える業者さんの場合は、設置のみの作業はお断りされる事が多いです
お断りされる大きな理由は、３つ
１・商品（エアコン）が自社購入でないので商品に不具合があって動作しない場合に保証できない
２・リピート顧客の作業が多く、そもそも忙しい
３・想定外の事態が発生した場合に設置費用のみでは、足が出る（赤字になる）場合がある
このような理由から優良業者さんは設置のみの単発作業をお断りする傾向が強いです
新品エアコンの標準取り付け費用相場
くらしのマーケット 10,000～30,000円
ビックカメラ 10,780円
ヤマダ電機 10,466円
ケーズ電気 10,466円
ヨドバシ 10,780円
全国対応会社 13,000～15,000円
地域の小中規模業者 10,000～15,000円
※延長2分3分配管単価（3,000円～4,000円/m）
相場としては、概ね11,000～15,000円といった所です
こうみて比較すると家電量販店が安く見えますが
【申し込みには、エアコン本体同時購入】の条件がありますし
オプションメニューも割高になる傾向が高く、機種や設置状況により割高になるケースもあります
【POINT】
オプション追加で当初の値段より高くなりがちな理由
量販店の下請けの場合、オプションなどの追加費用は『直集』といい現場で受け取る為、中抜きが無い事が多い為
下請け業者さんは、オプションを付けて値段を上げる事で何とか利益を担保しています
つまり量販店から支払われる単価がそもそも安すぎるという事です
ちなみに
ネットで調べると、取り付け5,900～ 取り付け8,000円～っという広告がありますが
下請け業者や孫請け業者が普通にその金額で仕事を受ければ採算が合いませんので
最終的に別の所で帳尻合わせが行われると思って頂いた方がいいです
※あくまでも全ての業者がそうだという事ではなく、そういう傾向があるという認識です
よくあるエアコン取り付け見積工事例
パターン①6畳用エアコン、2階寝室、室外機は地面設置
１・標準設置工事費用：13000円
２・高所作業費用：5000円
３・配管延長2m:3000円×2=6000円
合計24,000円+消費税＝26,400円
パターン②200Vエアコン、1Fリビング、室外機は地面設置、化粧カバー
１・標準設置工事費用：13000円
２・大型エアコン工事：5000円
３・高電圧切替＆コンセント:5000円
４・化粧カバー2ⅿ:5000円
合計28,000円+消費税＝30,800円
エアコンの設置作業において追加費用がかかるのは、悪い事ではない
新品のエアコンを設置する作業費用の一例をみて頂きましたが
あくまでも平均的な例であり、実際は一軒一軒異なるご家庭が当然です
特に拘りの一軒家！のような複雑な設計をされていると追加費用はどうしてもかかります
特に壁の中に埋め込まれた【隠蔽配管】などの場合、桁が１つ変わります
後の事を考えていない設計士さんは、凄く多いのが事実です(;^_^A
例えば
ビックカメラ：設置費用10,780円～
結果35,000円でした
こんな事は、全然あるという事です
追加費用が悪いのではなくて、そもそもの表示価格が
消費者が勘違いする価格を表示している事に問題がります
スーパーファミコンのカセットは10,000円ですが本体は、20,000円します
っといっているようなものですよね(;^_^A
また、この見積には、撤去費用（運搬距離×単価）やリサイクル費用（3500円～4500円）などは含まれていない訳ですから
エアコンの購入、設置、撤去まで実際に掛かる費用は、よく広告されている
5,000円や10,000円じゃできないと思っていた方がいいという事ですね
そう考えるとエアコンは大切に使いましょうね(*・ω・)ウンウン♪
まとめ
今は、ネットで何でも安く買える時代です
量販店は、ネットに対抗して安売り合戦を行っています
我々消費者にとって悪い事ではありませんが、業者にとっては死活問題になりますね
業者が困るほど安く物を販売すると、そのしわ寄せがどこかに出てきます
設置5,000円～！などの誇大広告を行う業者が多くなり、結果追加料金で30,000円でした！
騙された！っとなったり、適正価格の広告で商売している町の電気屋さんなどが、
実情を知らない消費者さんがネットの広告を信じて、
高いと値下げを要求したりしています
ガソリンのようなコモディティ化された商品であれば、１円でも安く売っている所を探すのもよいかと思いますが
エアコンの設置は、高圧の電気使用や、マイホームに穴を開ける工事
真空抜きでミスをすると室外機が爆発するケースがあるなど、
皆さんが想像している以上に大切な工事になります
また設置状況が悪いせいで水漏れやカビが大量発生しているケールが後を絶ちません
購入から設置まで同じお店で行って頂ける業者さんを選ばれるのがもっとも安心できるのではないでしょうか？
つまり、エアコンの購入と設置は、価格で選ぶのではなく
多少高くなったとしても、やはり町の電気屋さんが１番安心だと思いますよ(⌒∇⌒)
（※個人の感想です）
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