【換気扇 掃除10年不要は、本当か?】おそうじのプロが徹底解説
2021年10月27日
最近【10年間掃除が不要】という換気扇(レンジフード)が大人気になっています。
あるメーカーさんの話によると販売台数は、当初の企画台数の3倍を超えるペースで推移しているといいます。
換気扇のお掃除は、それだけ面倒だったという証拠ですね(;^_^A
キッチンまわりのお掃除に関するアンケート調査
こちらはPanasonicさんが行ったキッチンまわりのお掃除に関するアンケート調査ですが、
実に80%に近い人が「手が届きにくい」「掃除に手間がかかる」ということを理由としてあげています。
これはどれも共感しちゃいます。
確かに換気扇は高いところに設置されており上の方のほこりや油を拭くのは大変だし、ある年齢になると高い所のお掃除は難しくなります。
10年間掃除が不要は、本当か!?
そんなニーズに各社応えるかのように【10年間掃除が不要】というキャッチコピーで色々な商品が登場しています。
しかし、本当に10年間お掃除しなくていいのでしょうか?
そんな疑問をお掃除のプロが徹底解説致します。
また、
・換気扇の買い替えを検討中
・新築の購入を検討中でどこのメーカーの換気扇がいいのか分からない?
・長く使うものだから失敗したくない
そんなお悩みがあるあなたにも参考になると思いますので最後までお付き合いいただければと思います。
掃除の要らない換気扇(レンジフード)は、ありません。
結論から申し上げると「10年間お掃除不要」とは、換気扇(レンジフード)内部が汚れないという意味ではありません。
従来の普及製品の1年間相当の油が付着する期間が該当製品は約10年となるため、製品設計上の標準使用期間中はお掃除をする必要がないとしています。
従来の普及製品については1年に1回ファンを清掃することを前提としています。
もちろん、これだけでも十分凄い事なのですが【シロッコファンの汚れが10分1】っていうキャッチコピーではあまり売れないので、【10年間お掃除不要】ってなっちゃったんでしょうね(;^_^A
こちらはクリナップさんの洗エールに書かれている注意書きです。
各社似たような注意書きがされており、ファン部分に限り従来品と比べて汚れが10分の1になります。
っという事ですのでファン部分以外は、従来通りのお掃除が必要になります。
ただし、各社お掃除のしやすさが飛躍的にupしていますので、そこら辺も含めてみていきましょう。
10年お掃除不要:メーカー別一覧
Panasonic/ほっとクリーン
クリナップ/洗エール
TOTO/スーパークリーンフード
タカラスタンダード/ホーロー製レンジフード
トクラス/サイクロンフード
★FUJIOH/Air Pro
★リクシル/よごれんフード
★リンナイ/クリーンフード
※FUJIOH、リクシル、リンナイは、富士工業のAirPROという商品のOEM商品です
Panasonic/ほっとクリーン
クリナップ/洗エール
※本体の洗浄ランプが点灯したら、必ずファンフィルターの自動洗浄をおこなってください。
※自動洗浄は換気性能を維持するための機能であり、使用時間とともに若干の汚れは残ります。
※10年間は、中運転での換気を1日あたり5時間運転させた場合の換気風量から算出した値です。また、常時換気をご使用の場合は、洗浄回数は月に2回程度となり、ファンフィルターの寿命は通常の約半分となります。油煙の発生量が多い場合、ホコリを吸い込みやすい場合など、調理状況や使用環境によってはファンフィルターの交換時期が短くなる場合があります。ファンフィルターを交換すれば引き続き自動洗浄をご使用できます。
クリナップ/洗エールの注意点
自動洗浄機用に毎回お湯をセットして10分間お湯洗いを行い、汚れたお湯を捨てるという手間が実は面倒です(;^_^A
ただ、お掃除をしている!っという実感があるのでお掃除好きさんにはいいかもしれませんね。
また、シロッコファン掃除や内部のお掃除となるとお掃除機能の分解難易度が非常に高く素人ではまず分解不能。
プロでも分解清掃は、大半の業者さんからお掃除をお断りされるタイプです。
おそうじ本舗の場合、お掃除機能分解洗浄として換気扇では唯一この機種のみプラス6600円(税込)となり通常の換気扇クリーニングよりも高くなります。
また平均的なご使用で毎回洗浄を正しく行った場合で10年後にファンとフィルターを約20000円~で交換しなくてはいけません。
汚れるとご自身ので分解は、不可能ですのでほぼ確実にプロのお掃除が必要になります。
TOTO/スーパークリーンフード
タカラスタンダード/ホーロレンジフード
トクラス/サイクロンフード
FUJIOH/Air Pro
ディスクとオイルガードのお手入れは、3ヶ月に1回程度。※1
すみずみまでお手入れのしやすさに配慮しました。
FUJIOH/Air Pro の特徴
商品名 Air Pro
グレード XGR・OGR・LGR・TLR
今回ご紹介しているのは、XGR・OGRの上位機種になります。
特長
風量おまかせ運転(コンロ連動可)
DCモーター(直流モーター/省電力)
一定風量制御
ディスク 新水系コート(油はじき)
ハイパークリーン仕上げ(シロッコファン)
ファンシークリーン(フッ素系コート)
LED照明
ワンタッチ式脱着ファン
ノンフィルター
凹凸が少ないすっきりデザイン
お手入ランプ搭載(約200時間)
常時換気
オイルガード/ステレンス
単品売りも行っており、サイズの種類も豊富という特徴などがあります。
FUJIOH/Air Pro の注意点
XGR・OGR共に汚さないという点において優れてはいますが、汚れない訳ではありません
お手入ランプが約200時間で搭載されているように、1~2ヵ月に1度はお掃除が必要です
また、家族構成やお料理の頻度、油物を多く料理される場合などは、5年~6年に一度はファンのお掃除も必要になるかと思います
【POINT】
XGRであれば、1~2ヵ月に1度のお掃除を欠かさず行っていれば、比較簡単にお掃除が可能ですが、
OGRの場合は、ファン分解までの構造が複雑ですのでプロに依頼してもお断りされる事がありますので注意が必要です
【10年後はどうするの!?】
メーカーの代理店さん曰く
基本的にレンジフードのような家電は10年が寿命になりますので、
10年で新しいレンジフードに取り替えて頂く事を前提としています・・・
いやいや、無理ですよね(;^_^A
取り付け工賃込みで25万円前後もする上位機種の換気扇を10年に1回交換するなんてムリ!
交換以外に方法はありませんか?っとお尋ねすると、シロッコファンの交換をして下さい。っとの事でした。
シロッコファンのメーカー小売価格を調べた所、11,880円or18,480円(亜鉛めっき鋼板)の2つが該当しました。
ここに取替作業工賃が必要になり、メーカーさんにお掃除を依頼した場合、追加で19,800円(税込)がかかりますので
お掃除込みで4万円程度かかるケースもあります。
※メーカーさんにお掃除を依頼するとそのメーカーさんが来る訳ではなく委託会社さんがクリーニングに来ます。
ちなみに、おそうじ本舗の換気扇クリーニングは、16,500円(税込)です。
Air Pro オイルスマッシャーを検討されるならXGRがおすすめ
Air Pro オイルスマッシャーを購入の際は、XGRをおすすめします
※メーカーによってXGRを取り扱っていない場合もあります
OGRは、その後の費用が嵩む上に、お掃除の難易度が非常に高いです
もうすでに付けちゃった!っという方は、おそうじ本舗で分解清掃をお引き受け致します
※一部店舗では、ファンの分解難易度が高い為お断りされる場合もございますので事前確認をお願いします
【補足】
FUJIOH(富士工業)さんのAir Proは、リンナイさんやリクシルさんなどがOEMとして取り扱っております
リクシルさんの販売名は、【よごれんフード】になっています
中身は、富士工業さんのAir Proですので理屈は同じなります
総合評価★★★★★
新水系コートと撥水系コートの違いとは?
親水コーティングと撥水コーティングの違いは何?と思われている方も少なくないのではないでしょうか?
コーティング性能においての水弾き「特徴」ですね。
撥水コーティングは水玉がコロコロ弾くタイプのコーティングとなります。
一方、親水コーティングとは水滴がベターと弾くタイプのコーティングとなります。
換気扇の種類
プロペラファン
シロッコファン
ターボファン
フラット型
スリム型
ブーツ型
さて、【換気扇 掃除10年不要は、本当か?】おそうじのプロが徹底解説
いかがだったでしょうか。
10年後に交換が必要なメーカーさんもありましたが、
各メーカーさん本当にお掃除がしやすくなっていますね(⌒∇⌒)
あなたの換気扇リフォームや、新築の換気扇選びに少しでもお役に立てれば幸いです
【資格・ライセンス】
・技術ライセンス
・壁紙染色ライセンス
・除菌清掃ライセンス
・追い炊き配管洗浄ライセンス
・ドラム式洗濯機除菌清掃ライセンス
・ドラム式洗濯機完全分解ライセンス
・ハイレベルライセンス
・水回りコーティングライセンス
高い技術でのクリーニングを提供する事で、より多くのお客様へ感動と満足を体験して頂きたいと思っています。